家を建てるときには切っても切り離せないのが外構・エクステリア工事です。
建物に予算を回しすぎて外構に使えるお金が無くなってしまった。
外構工事の打ち合わせが建物上棟の後でいろいろなことが出来なかった。
そんなことにならないように外構・エクステリアについての情報をご紹介していきたいと思います。
外構工事を失敗したくない!
建物新築時の外構工事を失敗しないために、現役外構工事屋が外構についてのお役立ち情報を紹介しています。
DIYでやると得する?カーポートの高さは?この見積は適性価格なの?と初めての外構で不安な方にもわかりやすく説明していきます。
そもそも外構工事とは?

外構工事ってそものそもなんなの?



外構工事といっても色々な工事の種類があるよ!
住宅の外回りに関する工事で大きく分けると
宅地・造成工事・・・
住宅・建物を建築する前に敷地の外周をブロックを積んで囲んだり、家を建てる高さまで敷地内の土を処分したり、逆に土を盛ったりする工事になります。


道路との境目の境界のブロック積
土地の高さを建物を建てる高さまで調整
余計な土を捨てたり、足りない分をいれたり
工事用車両がはいれるように砕石をいれたり
最近では建物を建てる前に地盤改良をするケースも増えているのでそのために大量に土を出したりするケースもあります。
建物の外周ブロック積み建物や水道・ガスなどの配管と干渉する部分が出てきて跡からやると手間がかかり比喩が高くなるケースや、配管を傷つけてしまうケースなどもあるので最低限の造成工事は建物基礎着工前に施工しないといけない場合が多いです。



建物と関係する工事だからハウスメーカーでやらないといけないの?



特別な場合をのぞいたらお値打ちな外構業者に頼んでも大丈夫!
ハウスメーカーさんはよく「仕上げの工事はどこかでやって頂いても大丈夫ですけど、先行の造成工事は当社でやってください。」言っていたりします。
その理由は何でしょう?
- 会社から外構の工事も受注しなさいとプレッシャーをかけらている
- 例えば1基礎着工を〇月〇日にするとスケジュールが決められているので他の業者だとそのタイミングで出来ない可能性がある。
- うまくその業者と調整できないとすんなり工事に入れない可能性がある。(土の高さはこの高さで整地しておいてと頼んだら100mmも高くて困ってしまった等)
- 敷地内(道路側溝なども)に不具合があった際にどちらの責任かがわかりづらい。
様々な理由から造成工事はハウスメーカーでやった方がいいですよ。とハウスメーカーが言ってくるケースは多いです。
ただこの辺りの問題は工事着手前にハウスメーカー担当者と別で頼む外構業者がしっかり打ちあわせをしていればそんなに問題となることはありません。
造成工事に関して言えば仕上げ部分ではない最初の工事なのでお値打ちな業者に頼んでも全く問題はないと思います。
絶対にハウスメーカーでやってもらわないと困る!と言われない限りは一度いろんなところに見積もりを取ってみるのもよいかと思います。
アプローチ工事


道路から玄関までいざなう部分の工事をアプローチ工事と言いま。
シンプルに土間コンクリートに見切りをつけるだけの場合もありますし、洗い出しコンクリートとか、天然石を張ったり、コンクリートの平板を敷いて駐車場部分と区切り高級なイメージを演出したりもします。


全てコンクリートでアプローチをデザインした場合
シンプルですっきりとしたイメージに


天然の乱形の石材を張っていくイメージ
実際に張るとかなり高級感がでてきます。
また石材の色によっても印象ががらっと変わってきます。


コンクリートの平板を使ったイメージになります。
コンクリート平板も様々なデザインや色があります。
透水性のものがあったり、汚れが落ちやすい防汚加工が施されたものもあるので目的に合わせて使用できます。
同じアプローチでも使う材料だけでも随分と印象が変わってきます。
駐車場・舗装工事
外構工事では駐車場はコンクリートで舗装することが多いです。
同じコンクリートでも表面をツルツルになるまで金鏝で押える金ゴテ仕上げや、ほうきで掃いたような感じで表面がザラザラとした感じに仕上げる刷毛引き仕上げ、表面に小石がつぶつぶした感じに見えるようにコンクリートの表面を洗う洗い出し仕上げどがあります。
金ゴテ仕上げは表面がツルッとしていて綺麗な印象です。
刷毛引きや洗い出しコンクリートは雨の日に滑りにくい、デザイン的に表情をだせるというメリットがあります。またタイヤ痕が付きにくくなると言われています。(タイヤの扁平率・硬さや舗装の中でタイヤを切り替えす等でタイヤ痕が普通につく場合があります。)
最近では透水性コンクリート(オコシコン・ドライテックなどの名称で売られています)の施工も一部行うようなってきています。
透水コンクリートは道路と建物の距離で十分に雨が流れる勾配が取れないときに施工すると雨が溜まらず下へと浸透していくメリットがあります。
透水=隙間がある。という事になるので隙間に汚れ・埃で詰まっていきお手入れが必要だとも言われています。
アパートやマンションなどですと駐車場はアスファルトで仕上げることもあります。アスファルトには普通のアスファルトや透水性がある透水アスファルトなどがあります。
よくアスファルトは安いと言われるのですが、駐車場部分が200m2~300m2以上あるとコンクリートよりも安くなりメリットが出ますが車2台分くらいではかえってアスファルトの方が高くついてしまいます。
門柱・門塀・門まわり工事
ある意味、住宅の顔というか外構の一つのポイントとなるのが門まわりに工事になります。
一般的にはこの門柱・門塀に表札・ポスト(宅配ボックス)・インターホンなどを付けて外構の表情を作る部分にもなってきます。
機能門柱
組み立て式で工期が短いというメリットがあります。
昔はコストパフォーマンス優れた商品が多かったですが、今は洒落ていて価格もブロックを積んで作る門塀よりも高い商品もたくさんあります。


コストパフォーマンスに優れたタイプです。
画像はLIXIL アクシィ1型


シンプルな中にも大容量の宅配BOXを備えたタイプ
LIXIL 機能門柱FS型


こちらは木目が映える格好いい機能門柱になります。
YKKap ルシアスウォール
どの商品も施工性が高い為1日あれば完成してしまいます。外構のリフォームなどでもよく使われる商材になります。
門塀(ブロック積)
コンクリートで基礎を作ってその上にブロックを積んで塀を作っていく工事になります。
目隠しをしたり、門扉で入口をクローズしたりする場合には機能門柱では不向きですので門塀を作っていくことが多いです。


化粧ブロックを積んだイメージになります。
東洋工業 ライク
比較的安価で、落ち着いたモノトーン調で和にもダンにも


普通のブロック積に塗装をするイメージです。
アイカ工業 ジョリッパット仕上げ
少し洋風やナチュウラルなイメージになります。
コストはやや上がってきます。


こちらは少し変わり種のブロックなります。
東洋工業 ヴィンテージウッドウォール800
80cm×10cm(仕上がり)のブロックでヴィンテージウッド調の積み材になります。
他にはないオリジナリティがあふれる感じです。
ブロック自体が高いので(上記のライクという商品の7.4倍もします・・・)デザインを凝りたい方向けですね。
こんな感じで門塀を同じ形で作ったとしても使う素材でずいぶん価格もイメージが変わってきます。
自分たちのやりたい事がうまく外構業者に伝わると「これだ!」と業者決定しやすくなると思います。
相性や感性が似ているとか、思いが伝わりやすい人、そうではない人いろいろいるかと思いますので複数業者に見積を取って比較検討されると良いかと思います。
門まわりには他にも表札やポスト(宅配ボックス)、クローズ外構にするのであれば門扉など。
決めることが多い部分で、家の印象に大きく関わってくる部分でもあるのでここはこだわって決めたいところです。
カーポート・フェンス工事
外構工事の中でもアルミ製品を使った工事の事を主にエクステリア工事と呼ぶことが多いです。
正式な分類がどうなっているのかは不明ですがこのサイトではアルミ製品や金物などはエクステリア工事と呼称させて頂きます。
フェンス工事
隣地との境界部分に仕切りとしてブロックを積んだりしていますが、そこまで段数も高くは積まない場合が多いので、その上に追加の見切りとしてフェンスを施工するケースがあります。
簡単に入ってこなければいいよ。いやいや隣地の方との折り合いが悪いから絶対見えないようにしたい。
他にも境界部分ではなくてもお庭で完全なプライベート空間を作ってプールやバーベキューを楽しみたいたから背の高い目隠しフェンスがしたい!
そんな場合にもフェンスが活躍したりします。
フェンスの特徴や適正な高さ、目隠しの必要高さなどは別途記事に書いていきますね。
それではまたイメージで。


建売住宅などでは本当によく使用されているコスパ抜群スチールメッシュフェンスです。
LIXIL ハイグリッドN8型 高さ800mm
一応隣に176cmの影おじさんを立たせてあります(笑)
ブロック60cm+フェンス80cmなので合計140cmの高さになります。


こちらも同じくコスパの高い、アルミ縦格子フェンスになります。
YKKap シンプレオT2型 高さ800mm
アルミ製品になりますので錆に強いですが横からの衝撃には弱いです。
上記と同じく140cm


となりのおじさんが消えました! 目隠しフェンスです。
YKKap シンプレオ5型 高さ1200mm
目隠しでブロック+フェンスで180cmの高さになりますので
176cmのおじさんからは見られなくなりました。


そんなことをするならブロック積んで目隠しをすればいいじゃん!
と思われる方も見えるでしょうがこれが×なんです。
ブロック積は高さ1.2mを超える場合は3.4以内に一か所以上控えブロックを積まないといけない。という法律がある為敷地内に控えのブロックを積まないといけなくなります。
もしくは型枠ブロックという擁壁用ブロックや最近流行りのグランドアートウォール(発砲スチロール系フェンス)などで施工すればできない事はないです。(コスパは悪いですが。)
ちなみに余談になりますがブロック積は控えブロックをしたとしても最大2.2mまでしか積めませんのでそれを超える背の高い目隠しは他の方法でしないとしないといけません。
フェンスも木目調のアルミラミネートのものや、木粉入り樹脂、ポリカ性など素材やデザインもたくさんありますので住まいにマッチするものを選んで設置したいですね。
カーポート工事
カーポートの必要性ってどれくらいでしょう?
日本の年間降水日数は100日程度らしいです。
雨の日は当然傘を差しながら買い物袋を取り出したり、小さなお子様のチャイルドシートは外したり、付けたりしないといけませんがカーポートがあればその作業から解放されます。
お子さんも駐車場の下で待っててもらえばいいので慌てずに作業が出来ます。
また、夏場は直射日光下に晒さなくて良いのでサンシェードなどをしなくてもすぐにハンドルが握れます。
冬場もフロントガラスに霜が降りないのでお湯をかけたり、暖気して霜を溶かす時間なく出かけることが出来ます。
その他、黄砂や砂埃などの影響も受けにくくなりますのでメリットとしては相当大きいと思います。
カーポートのデメリットとしては価格が高い。道路や敷地の条件によっては車が駐車しづらい。
家の外観を阻害する。
などいいことばかりではありませんのでやるとするならどこにどの商品を設置すれば使い勝手がよく、美観も損なわないかを考えると良いかと思います。
後は意外と見落としがちなのが高さに対しての打ち合わせです。
今時、低すぎて車が入らないような事は滅多にありませんが、ちょうど窓の位置に屋根がくるのでそれを避けて高くしてください。と言われて業者が高く設置すると少しの雨でも風が少しあると運転席のドアの辺りまで雨が入り込む場合があったりします。
なんの為のカーポートかわからない!
なんてことにならないように高さについてもしっかりと打ちあわせをしてくださいね。
庭・テラス工事
外構工事の中でも予算オーバーしていくと優先順位が低くなっていきがちなのがお庭やタイルテラスなど工事になります。
お庭づくりは少し生活した後で作ったり、自分でできる部分もあると思いますので、DIYで少しずつ作っていくのもいいと思います。
ただし、タイルでテラスを作ったり、コンクリートを流してお庭を作りたい場合は注意が必要です。プライバシーを重視して壁で目隠しを作ったり、道路やアプローチから庭への動線を門扉など塞いでしまうと後から工事をやるのに運搬費用が割増になってしまうケースもあるからです。
もしこんなお庭にしたいなあ。という要望が予めある場合は後からやった場合に費用が極端上がらないかを確認しておくと良いと思います。
もしくは最低限どこまでは最初に作った方がいいかのアドバイスをもらうと良いでしょう。


タイルテラスなどは建物沿いに作る場合はハウスメーカーに依頼をするか、建物基礎と少し離して独立して作るケースが増えています。
床面にタイルスペースを作る場合は雨が流れるように真ん中を少し山にするか壁側に少し勾配を取る必要があります。
後から工事をする場合は土を出したり、コンクリートを入れるための運搬・作業スペースの確保が必要です。


人工芝など敷く場合は整地だけしっかりしてあれば後からDIYで施工することも十分可能です。
壁際に配線・配管が無いことを確認してピンで留める必要があります。
人工芝にも雨水を逃がすための水抜き穴がありますのプールの水も流せますが、水はけもあるので排水計画はあらかじめ考えておくとよいかと思います。
火には強くないのでBBQなどする場合は耐火シートなどを準備しましょう。


ウッドデッキ作成する場合は後からの施工でも追加費用はほとんどかかってこないと思います。
デッキ下をコンクリートや砂利にするなら外構工事の時に先にやっておいた方が追加で余計な費用がかかりません。
お庭はお子様の成長や働き方の変化などの生活スタイルの変化によって使い方も変わってきたりします。
ですので最初からあまり作りこまなくてもいいと思いますし、コンクリートやタイルで固めてしまうと後々菜園を作りたいと思っても解体したり、費用がまたたくさんかかってしまう事もあるのでフレキシブルに使えるようにしておけば良いかと思います。
一つだけやっておいた方が良いことがありますが、リビングやダイニングなどのお部屋から簡単にお庭に出られるようにしておくことです。(玄関からすぐに庭に出られる場合は必要ないかもしれません。)
例えばリビングの床からお庭の高さの差は50cm~55cmくらいあります。
そこには靴やサンダルを置いておけるステップが無いと面倒になってお庭に出ようと気持ちになりにくい。そして小さなお子様などは50cmの段差から不注意で落ちたりすることありますので、掃き出しの窓からは簡単に降りられるステップなどあった方が良いかと思います。
コンクリートなどで作らなくても、ホームセンターでも3,000円くらい~で買うことができます。(固定だけはしっかりしましょう。)
その他工事
外構工事は家の外回りの工事を多岐にわたって行いますのでまだまだたくさんの業種があります。
立水栓を増やしたり、池を作ったり、アプローチやお庭に照明を設置したりもします。
植物を植えたり、パターゴルフ場を作ったりと様々な要望に対して工事請け負って施工をします。
外構業者も色々な工事に対して得意不得意がありますし、やったことが無い工事もそれなりにはあると思います。
ですので、新築外構でも外構のリフォームでも計画を立てる際には複数の業者から見積依頼を取ると比較検討がしやすいかと思います。